こんにちは、ダージと申します。
今回は板タブレットと液晶タブレットについて語ろうかと思います。
普段からデジタルイラストを描いてる身としては、ペンタブレットは絵描き道具として必要不可欠でとても重宝している商品です。
ただ、
じゃあ板タブレットと液晶タブレットどっちが良いのか。どちらを買うべきか。
非常に悩むところですよね。
自分もデジタル絵を始める際に道具購入時とても悩みました。
なのでこれからデジタルイラストを始めようとしている方に、道具を揃える際の手助けに少しでもなれたらなぁと思い両者のメリット&デメリットをお話します。
※※記事内容は個人の意見です。正解ではないので参考材料として使って下さい。
板タブレット(メリット&デメリット)
さて、まず自分が板タブレットを購入した当時の状況について軽くお話しましょう。
ダージが最初に手に入れたデジタル絵の道具は板タブレットでした。
理由は単純。値段が安いから。
当時はまだ学生でアルバイト代を使って板タブレットを購入しました。
それでも、出来るだけ質の良い物を!という考えはあり、デジタルイラスト機器の王道と言われる(多分…)ワコム社の製品を購入しました。
大まかな値段しか覚えていませんが、25,000~30,000円だった気がします。
この値段でも当時は『高いぃぃッ~~』と思ったものです。なので液晶タブレットなぞ選択範囲外でした。
と言っても、今では海外製品なら同じような値段でわりと小さめのサイズであれば、液晶タブレット買えてしまうんですが…
当時は何故かワコム製品に拘っていたので液晶タブレットは夢の又夢でした…
ちなみ自分は充電不要ペンでサイズもMサイズと少し大きめを購入したので少しお高めですが、Sサイズなら1万円程度。他会社なら1万円以下の値段でも手に入ります。
それでは…実際に使ってみてどう感じたのか。
率直な感想を簡単な4コマ漫画で描いてみました。
答えは、上手く線が引けない。たくさん使用して慣れる必要がある。でした。
当時本当に甘く見ていたんですよ。道具さえ手に入ればすぐデジタル絵が描けると…
まぁ、描けはしますが…納得いくレベルで最初は描けませんでした。
何故慣れないと線が描きづらいのか。理由は単純です。
手元を見ずに前方のPC画面を見ながら描くからです。
ここが液晶タブレットやアナログ絵と大きく違う部分です。
板タブレットは低コストでデジタル機器としては最も手に入れやすい道具です。
が、何度か練習し使い慣れる必要性もあります。
慣れるのに多少苦労はしますが、値段が安い以外にもメリットはあり、作業スペースをあまり取らない、姿勢が崩れにくく首や肩への負担が少ない、など。
使い慣れさえすれば、実はとても良い作業環境だと思います。
板タブレットは約2年ほど使用しましたが、最初は線がガタガタで見るも無惨なイラストを描いていましたが、1~2年と使い続けると慣れてくるものです。
最初の方に描いたイラストは見つかりませんでしたが、上達してきた頃のイラストを発見したので載せておきます。
今見ると恥ずかしい出来ですが、当時は頑張って線画したものです。
2015年に描いたので約5年前の作品です。
そう、板タブレットは慣れさえすればとても良い相棒になり得ます!!
▼メリット
・安い値段で手に入る
・作業スペースをあまり取らない
・首や肩の負担が少ない
▼デメリット
・慣れるまで時間が必要(購入後、直ぐには思い通りに絵が描けない)
液晶タブレット(メリット&デメリット)
それでは、液晶タブレットについて語りましょう。
……と言っても予想が付く方もお見えでしょうが、ザックリ言ってしまうと先に述べた板タブレットのメリット&デメリット内容を真逆に言い換えるだけです。
液晶タブレット、アナログ同様手元を見て作業が行える。思い通りに線が描ける。
夢のようなデジタル機材。ですが……
まず液晶タブレットで皆様が『うッ!!?』と購入を尻込みしてしまう1番の理由として
値段が高いッ!?
これに尽きるのではないでしょうか。
これは液晶タブレットを選ぶ際に最大のデメリットと感じてしまう方もいるでしょう。
板タブレットを2年使用し、社会人になりお金に余裕が出来た頃、自分もついに液晶タブレットに手を出しました。
購入したのは板タブレット同様ワコム社の製品で、13inch(A4サイズくらい)のものでした。お値段は…約10万円。大変な出費でした。
小さいサイズ買ったのに、いや~高いッ本当に高い。
当時はこの値段でもワコム社では安い方でした。これよりサイズが大きいものは約18~30万ととてもじゃないですが、目を背けたくなるお値段でした。
だがしかしッ!実はここ最近、わりと安価に液晶タブレットが手に入ります。
それは中国などの海外製品がかなり進出してきたからです。
中にはサイズが11~12inch程度の製品であれば2~3万円で手に入るものもあります。
自分が液晶タブレットを購入する当時も海外製品は多くありました。
では何故わざわざ値段が高いワコム社の製品を買った?と思いますよね。
理由はただ1つ充電不要ペンがワコムしか見当たらなかったからです。
板タブレット時代も充電不要ペンを使っており、描く頻度が多く、描き続ける時間が長いタイプの自分は充電式ペンではストレスしか感じなかったので、当時海外製品は選択しにありませんでした。
ですが、ここ数年で海外製品もかなり高品質な商品を作り出しており、その中に充電不要ペンの製品も数多くあります。
今では海外製品で充電不要ペンの液晶タブレットは15inch程度のサイズで約4万円で購入可能です。
……当時買ったワコム製品の約10万円と比べると、とんでもなく安く感じます。
それでも、やはり板タブレットほど値段は安くないのでやはり今でも値段に関してはデメリットと言えましょう。
さて、では値段が高いだけでその他何もデメリットが無い!と言えるか…
実は結構ツライ面もあったりするんですよね…
また4コマ漫画描いてみました。
そう、起きるんですよ!首や肩に支障がww
やはり下を向いての作業が続くので首や肩に負担がかかります。これはアナログ作業の方と同じ悩みになるとは思いますが…
これがまぁ、ツラいんですよ。
現在自分も液晶タブレットを使っているので、首・肩こり悩まされてはいます。
適度に体操などして気を遣ってはいますが…効果があるのか謎です。
タブレットの角度を付けてなんとか描きやすい姿勢に近づけますが、あまり画面を立てすぎると今度は描く右腕をやや浮かせている状態で描くはめになるので、結局腕に負担がかかってきます…(まるでデッサン時のような腕の疲労感)
なので液晶タブレットを使う絵師さんは色々な工夫をされています。
自分はワコムの13inchを使用していたときは元々PCを置く用の台に液タブを乗せて液タブ自体の位置を高くして使っていました。
今は21inchくらいの大きめなものを使っているので台には乗せていません。
皆様他にも台に出来そうな100均のプラスチック製品や段ボール箱、その他様々なものを駆使し高さを出しているみたいです。
以外に聞いてて多い情報が、週刊少年ジャンプの雑誌!でしたが…
こんな感じ(笑)
結局のところ、液タブは液タブなりのデメリットが結構ある。ということです。
板タブレット買うくらいなら絶対に液晶タブレットが良い!液タブ最高!
と言う方もまぁ、多いですが、自分は100%オススメとまでは言えません。
何より身体的な苦痛というのはかなりストレスにもなります。
実際、自分は絶対に板タブ派だ!という方のお話を数名聞いたことがありますが、意外と値段の安さより、首・肩こりが起りづらい、作業スペースを取らないなどの理由が多かったです。
▼メリット
・アナログに似た環境でスムーズに絵が描ける
▼デメリット
・値段が高い
・首、肩こりが起りやすい
・作業スペースを取ってしまう
……まとめると案外液晶タブレットの方がデメリットが多いです。
まとめ
長々と語ってしまいましたが、結局どちらが良いのか。という答えは
ない!!
という結果です。
どちらもメリット&デメリットがあります。それを知った上で、では自分はどの部分を優先するのか。
何を優先し何を犠牲にするのか。
値段を優先するのか、犠牲にするのか
描きやすさを優先するのか、犠牲にするのか
身体の健康面を優先するのか、犠牲にするのか…
やはり人それぞれ選ぶ基準というのは異なるので、自分の性格や環境・絵を描くスタイルなどに合ったものを選べば良いと思います。
余談ですが…自分はひたすら描きやすさを優先しました。
なのでお金と健康面を犠牲にしております…が、色々工夫し少しでもデメリットを軽減できたらと思い行動しております。最近少しずつウォーキングとラジオ体操やってます。
最後は宣伝になってしまいますが、実はこの頃Youtubeで動画を投稿しているのもあり、よく板タブ液晶タブの商品レビュー依頼を頂き、有り難いことに何種もの製品を使わせてもらっています。
(そんな理由で現在、板タブ3台、液晶タブレット6台もあるんですが…)
海外製品をたくさん紹介させて頂いてますので、もし気になる製品がその中にありましたら参考にしてみて下さい。
最後までご覧頂きありがとうございました。
少しでもデジタルイラスト開始の手助けになれば幸いです。