最近ずっと気になっていたクサカベの透明水彩絵の具から『和彩18色セット』を購入しました。
購入前に色味を知りたくて検索したのですが、あまり情報を得られず…
「クサカベは色が綺麗だ」という以前どこかで聞いた話を頼りに思い切って購入し、自分で色見本を作ってブログに上げることにしました。
それではまず自分が今回購入した商品の紹介から。
『クサカベ透明水彩 和彩18色』
中身はこんな感じです。入れ物も和な感じが出ていて素敵ですね。
Amazonで購入したのですが、その時のお値段は約4300円弱でした。36色セットも魅力的でしたが…7000円以上飛んでいくので諦めました。混色して自力で色を作りますッ…
そして自作の色見本をミニスケッチブックに作ってみました。
元々透明水彩はホルベインを使用していたので、色味の比較対象としてそちらも一緒に上げてみましょう。
まずは主役のクサカベさん↓↓
次にホルベインさん(こちらも18色セット)↓↓
……やや比べづらいと言いますか、制作者のスキャン能力が低いのも原因かと思われますが、クサカベとホルベインの色味を比べるとこんな感じです。
ホルベインの色見本が見づらくて申し訳ありません。1色ごとに水で薄めた状態と水を落としての滲み具合を再現しようとした…結果です。分かりづらいです…
パッと見では個人的な意見としてクサカベの方が全体的に明るい色味のように思います。
ホルベインは色によっては少しくすんだ色味のものがある気がします。
2つのセット内で唯一同じ色名のクリムソンレーキですが、元々暗い赤色が好きでホルベインでもよく使っていましたが、やはりクサカベの方がやや明るく感じました。
そして…これは自分の趣味で和彩セットを選んだからだと思いますが、好みの色が多いッ!
特にライラック・ベビーピンク・ウルトラマリンライト・ゴールドイエロー・カドミウムレッド(ネオ)・クリムソンレーキなどの色味が好みでした。
和彩セットは通常セットと大分配色が異なっているようなので、この記事ではクサカベの色味は和彩セットに関してのみ記載させて頂いております。
ちなみに通常のクサカベ18色セットだと、入っている色名はホルベイン18セットと似たようなものでした。(※投稿者である自分はしっかりした確認までしておりませんのでご自分でセット内容はご確認下さい)
それでは実際に購入した絵具を使って描いたイラストをご紹介します。
完成したイラストがこちら……
ドンッ!!
はい、ブログ内のイラスト見て頂いてる方ならお分かり頂けるかと思いますが、自分は明るいハツラツ?元気なイラストはほぼ描かないので、大抵が悲しめやダーク感のあるイラストになります。
今回は悲しい・儚い系で描いてみた感じです。
一応コンセプトと言いますか…メインは桑の実(マルベリー)で
花言葉が『ともに死のう』
………です。暗くてすみません。
自分は基本的に混色をして使うのであまり1つの色単体で塗らないのですが…手から垂れ下がっている赤い液体はカドミウムレッド(ネオ)・クリムソンレーキをそれぞれ単色で塗り重ねました。その他は全て混色してあります。
混色しているので、少量ずつであっても大抵の色は使ったと思いますが今回、緑系(カドミウムグリーンネオ・グラスグリーン・ミントグリーン)は使用しておりません。
というのも、自然物の緑は黄色系と青系を混色し使うようにしているので、普段も緑系を使うことは少ないです…人工物である服や小物、その他模様などであれば使うことも今後出てくるかもしれません。
加えて自分は白・黒色は100%使いませんので今回も色見本が最初で最後…でした。
白黒さん、お疲れ様でした…。
ついでにこのイラストを描いたときのメイキング動画をYoutubeで投稿してますので、塗っている様子も見たいなぁという方がみえましたら是非動画をご覧になって下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=YiSEQGEQG5k
塗り方でご質問などありましたらYoutube動画コメントやブログ内コメントで発言して下さればお答え致します。
最後に、クサカベ透明水彩 和彩18色を使用してのメリットとデメリットについてお話します。
※あくまで個人的に思った意見です。
【メリット】
・全体的に明るく発色が良い
・混色してもくすまず綺麗に塗れる
今回初めて使用して一番に思ったことは色の綺麗さです。
元々使っていたホルベインとどうしても比べてしまいますが、やはり色味の綺麗さに関しては素敵だと思いました。
影色にウルトラマリンライトやバイオレット・ライラックなどを混色しつつ使用しましたがくすまず綺麗に塗れました。
透明感の強い綺麗なイラストに仕上げたい方にはオススメしたいと思います。
【デメリット】
・絵具が乾くとパレットから剥がれ落ちる??
・明るい色味を好まない方には向かないかも??
すみません、デメリットというデメリットが今現在の自分にはあまり浮びませんでした。
チューブから出した絵具が乾くとパレットから剥がれ落ちる…という情報は購入前にクサカベ透明水彩に関して調べている時によく見かけた情報です。
基本的に水彩絵の具はパレットの色事の個室にたっぷり出して固めておいた物を水で溶いて使うのですが…クサカベはこれをするとどうやら時間の経過と共にポロッとパレットから剥がれ落ちる…らしいです。
自分はまだその経験が無いので断定は出来ません…
ですが、チューブから出した時にパレットに全然くっつかずパレットにチューブの口を押し当てないと絵具がパレットに出せなかったので絵具がパレットにくっつき辛いというのはなんとなく想像が出来たといいますか…本当に時間が経ったら剥がれ落ちるかも。と思ったのも事実です。
なので本来ならパレット内の個室はたっぷり隙間無く絵具を出すところですが、その絵具がごっそり剥がれ落ちたら困る…という不安感から通常より少なめ、爪1つ分くらいの面積で絵具を出しました。これで剥がれ落ちても勿体ない感が少し軽減される…かも。
勿体ない精神に負けたケチケチ人間なのです…。
そしてもう一つ上げた、明るい色味を好まない方には向かないかも。というこれは、自分が半分当てはまるので記載しました。
いやいや、あれだけ好みの色だって言っておいて今更何だッ…と。
これは絵柄であったり好む絵の雰囲気のテイストに関わるのかなと思いますが、先ほど記事にも書きましたが、自分の場合はダーク系の絵を好んで描きます。そうなると明るい可愛らしい色味はあまり使いたくないなぁ、くすんだ色を使いたいと思う時もあるのです…
勿論ダーク系以外にも儚い系や綺麗系の絵を描きたい時もあるのでその時はクサカベの色味はとても映えると思います。
なので、自分的結論を上げるとするならば、ダーク系のイラストを描くときはホルベイン主体、儚い・綺麗系のイラストを描くならばクサカベ。といった感じに絵のテイストで使う水彩の種類を変えていこうと考えています。
絵具も色んな会社の色んな色味の物がたくさんあります。自分はまだホルベインとクサカベしか試していませんが、他にも様々な透明水彩が存在しますので、是非自分の求めるテイストに近い絵具を選んで気に入った色味を使ってみて下さい。
最後に、何度も言いましたがクサカベ透明水彩は発色がよく綺麗な色味に塗ることが出来ます。私が描いたイラストが色味の参考になるかは分かりませんが、もし色が気に入った場合は是非クサカベ透明水彩を試してみて下さい!!
自分は今後クサカベじゃんじゃん使っていきます!!