目次
2.アタリをとる
3.応用(描き分け)
4.まとめ
まずは動画で描き方を見てみよう
動画にて一通りの描き方説明をしています。
基本3倍速で部分部分4~5倍速してあります。
動画を飛ばして画像と文章の説明のみはコチラから→アタリをとる
アタリをとる
まず最初にこれだけは伝えておきたい。
アタリをとることはとても大切です!!
正直アタリをとって描くのは面倒ですし完成までの過程が格好悪いという印象も無くはないです。やはりアタリも描かずスラスラと描けた方が見栄えが良いですし楽だとは思います。
しかし初心者が始めからそれをしてしまうとバランスが崩れてしまい思い通りに絵が描けず投げ出してしまうことも…自分の経験を語ってしまいますが、私も昔は「アタリなんてとるの面倒」という考えで自由に好きなように描いていました。まぁ…紙を裏返し反転させて見てみたらバランスが総崩れで笑えるほど不格好な絵が出来上がってました。
やはり絵を描く者としては上手くなりたいですよね。
それにはやはり何度も繰り返し練習しどれだけたくさん描いたかで上達していくと思います。描いたら描いただけ上手くなる!
アタリもとらずに上手に描かれる方はいます。しかしその方も描いて描いて描き慣れた結果アタリを必要としなくなったのではと自分は思いますし、プロでもアタリをとっている方はたくさんみえます。
絵に限らず、突然上手くなることはないので地道に共に頑張りましょう。
自分もアタリは必要です。もう大事です。アタリ最高!
と、前置きが長くなりましたがここからは顔正面のアタリの取り方について説明していきます。
皆さん、アタリと言っても「アタリ?どうやって描くのさ」と思いませんか?
アタリの取り方は人それぞれ…と思わなくもないですが、人体には基本的にパーツごとの位置、比率というものがあります。これは顔や身体どこを描くにも大切なことで、比率を知っているだけで描きやすさが全く違います。
今回は正面の顔を描くとき必要最低限のパーツ比率を加えながら解説していきます。よろしくお願いします。
【正面アタリの取り方】※画像は男性を描いています
①まず円を描きます
②円の中心に垂直に線を引きます
③描いた円の両サイドからも垂直に下へ線を引きます(フリーハンドでだいたいで良いです)
④円の下方に水平線を引きます(これは目の中心線)
⑤アゴの位置を決めその位置で上記で引いた垂直線に交わるように水平線を引きます(※ここで性別や年齢を描き分けることができます。たとえば男性なら上の水平線から遠い距離にアゴを置き、女性なら近い距離にアゴの位置を持っていきます)
⑥目のアタリをとります(左右の目の間は目1~0.5個分空けるようにします)
⑦四角のアタリ部分の中心に鼻の天辺を描きます
⑧鼻の天辺と交差するように水平線を引き、アゴの横の長さも決めて先に描きます
⑨両サイドに引いた垂直線と⑧で引いた鼻位置の水平線の交点からアゴに向かって斜めの線を引きます
⑩口は鼻~アゴを3等分しその1/3あたりに描きます
以上が基本的な正面の顔の比率です。参考にさせて頂いた本はもっと細かく比率など描いてありましたが…個人的な意見でこれでだけ知っていればそうバランスが崩れることはないと感じたので紹介はこれだけにさせて頂きました。
もっと詳しいこと知りたいという方は『デジタルイラストの「身体」の描き方事典 身体パーツの一つひとつをきちんとデッサンするための秘訣39』という本を呼んでみてはどうでしょうか?
応用(描き分け)
上記で一通りアタリのとり方について説明しましたが、応用として男女の描き分けや骨格の描き分けについて少しだけお話しします。
男女・大人子供の描き分けについては簡単な方法として目からアゴの距離に変化を付けましょう。目からアゴの距離が長くなるにつれ成人男性へ、距離が短くなるにつれ女性や子供の輪郭へ変化させることが出来ます。
また、同じ性別・年齢層の人物でも頬の位置、アゴの横の長さなどを変えることで様々なバリエーションの輪郭を描くことが出来ます。
まとめ
簡単にではありますが、基本的な顔正面の構造・アタリの取り方を解説させて頂きました。
この基本を知りつつ、そこから自分の好みや描きやすさを加え自分の絵柄にしていくとより楽しさを感じられるかと思います。
今回の説明イラストは基本に沿って描いた為、若干普段の絵柄とは異なります。
↓↓普段の絵柄はこんな感じ。
アタリは多くても上画像の赤線程度の数を取ります。少ない時は円と中心の垂直線のみで終わらせてしまうこともあります。
自分の場合は頬を描くときに線を真っ直ぐ下へ降ろさずやや内側に寄せるように描き、少しシュッとさせています。
皆さんも基本を頭に入れつつどんどんアレンジして苦手を克服、さらに楽しく描けるようにしていきましょう!
質問などありましたらお気軽にどうぞ!
また講座内容にリクエストがありましたら受け付けておりますのでよろしくお願い致します。