こんにちは、当サイト運営者ダージと申します。
今回は身体の描き方について初歩中の初歩部分を解説していきます。
この記事で解説するのは正面から見た立ち絵です。
多くの方が動きのあるダイナミックな、カッコいい絵を描きたいと思われるでしょう。
自分もそれは思いますが…
しかし!身体の構造、比率など基本中の基本を頭に入れておかないと動きのある身体というものを描くのは至難の業…
というのも、動きのあるダイナミックな絵というのはフカンやアオリの角度で描いた身体です。フカンやアオリだから各パーツを大げさに描けば良い…わけではありません。
強調したい部分をやや大きめに描くのは問題ないと思います。インパクトを出すのは大切です。ですが、あまりにも各パーツの比率がチグハグではそれはもうバランスの悪い絵となります。
身体を描く上で最も重要なのがバランスだと自分は個人的に考えています。
他人様の絵を見るときもパーツの比率、長さや大きさなどを見てこの方はちゃんと構造を分かって描いているんだなぁ。とやはり感心しながら見てしまいます。
そういった細かい部分を気をつけるだけで、バランスの良い絵、見る側に上手い絵だと思わせる確率が上がると思います。
身体を描くのは確かに難しいです。最初からフカンやアオリを描くと難しさに挫けそうになってしまうので(これ自分ですね)、難易度を下げた正面からの立ち絵でまずは慣らしていきましょう!
パーツの位置さえ覚えてしまえば応用はいくらでも可能です。
ではでは、一緒に練習していきましょう。
まず始めに皆様、人間一人を描き始める前に絶対に考え決定しておかなければならない事があります。
それは何でしょうか???
答えは今から描くキャラの頭身を決めることです!
実は今まで何となく描き始めていた…という方はいませんか?
それは今日から止めましょう。キャラは私たち人間同様、性別・年齢・体型など様々な個々の特徴をもっていて、それがキャラの個性に繋がります。
なんとなく描いて、毎回同じキャラになってしまう…ということにならないように、今自分がどんなキャラを描きたいのか、男?女?青年?少女?子供?
どの年齢層で男女どちらか。身長や体型など様々な特徴を思い浮かべてから描き始めましょう。
そもそも頭身って何?という方もみえるかもしれないので、ザックリ頭身の説明をします。
頭身がしっくり来ない方は可愛らしデフォルメキャラを思い浮かべてみると分かりやすいかもしれないです。よく2頭身キャラという言葉を聞きませんか?
あれは頭の頂点~足底がキャラの頭2個分の長さという意味です。2頭身のチビキャラをよく観察してみて下さい。頭と身体の縦の長さがだいたい同じになっていると思います。
↑ちなみにこのデフォルメ絵は約2.5頭身です。
何故絵を描く前に頭身を決める必要があるのか。バランス良く描くというのもありますが、何より、子供を描こうとしているのに、7頭身や8頭身だったらどう思いますか?
……絶対不自然ですよね。
正直8頭身の子供とか…怖いです。
逆に成人男性を描いたのに頭身が4頭身や5頭身だったらこれも不自然ですよね。
顔がゴツいのに頭身が低いとは…非常に不気味です。
このような理由から絵を描く前にこれから描く人物の頭身くらいはザックリでいいので考えておく必要があります。
キャラ設定画を描く場合で無ければ、そう細かく考える必要はありません。
性別・年齢・体型をなんとなく思い浮かべ、どれくらいの頭身なら妥当か。不自然ではないか。くらいの気持ちで描き始めればいいと思います。
◇頭身の目安
幼児 | 4~4.5頭身 |
---|---|
小学生・小柄な女性 | 6~6.5頭身 |
長身の女性・華奢な男性 | 7~7.5頭身 |
体格の良い男性 | 8頭身 |
中年男性 | 7.5頭身 |
中年女性 | 6~6.5頭身 |
老年男性 | 6~6.5頭身 |
老年女性 | 6頭身 |
※上記の頭身はあくまで目安です。体型などで多少変わってくることも当然ありますので、自分の思い浮かべるキャラをしっかりイメージして決めましょう。
では次に身体の比率について解説します。
なんか画像にゴチャゴチャと描いてありますが…
どの頭身キャラを描こうともこの比率を守ればだいたいバランスの良い身体が描けるはずです。
あくまでこの比率が標準であり、キャラとして綺麗だな、バランスいいなと思う比率なので自分のキャラの個性に合わせて比率を変更するのは有りだと思います。
例えば胴長や短足キャラなら多少比率が変わってきますよね?そこら辺は好みで変更しても良いと思います。
そういったキャラに個性を出させるためにも標準の体型比率を知っておくことはとても重要なので覚えておくことをオススメします。
この記事でダージが解説している比率は、全身を描く最低限のポイントとして上げているので、実はもっと細かい比率などあります。
参考に使わせて頂いた書籍など載せおきましたので、気になった方は1度読んでみると勉強になりますよ。
◇全身を描く前に何頭身かを決める!
◇身体の比率を覚えそれに合わせて描き進める!
◇デジタルイラストの「身体」描き方事典 《著者》 松(A・TYPEcorp.)
◇ポーズと構図の法則 《監修》 YANAMi/佐藤竜太郎
アタリを取ってみましょう
動画にて実際にアタリと描いている様子を紹介します。
自分はわりと細かく筋肉やら関節やら描いてしまうタイプですが、もっと単純に描いて大丈夫です。
四角や丸、究極を言えば棒人間でも関節の位置やパーツの長さが比率通りならどんなに簡単なアタリでもOKだと思います。
アタリも個々で描きやすい形というモノがありますから、自由に描いてみて下さい。
それではやっとキャラを描いていきましょう。
アタリを薄く消し(青シャー芯などで描いた方は気にせず上から描いちゃいましょう)ゴリゴリ描いていきます。
如何でしたでしょうか?
今回は最も全身で描きやすい正面からの絵を紹介しました。
最初にお伝えした頭身や身体の比率さえ覚えてしまえばきっと全身の立ち絵は描きやすくなると思います。
また、比率を知っていれば座っているキャラの各パーツ位置や長さなど想像しやすくなると思いますので挑戦してみてはどうでしょう?
何度も描いて練習してジャンジャン描き慣れて行きましょう!