デジタルで上手く線画を描くにはどうしたら良いですか?
線画をキレイに描くには、と…
今回はデジタルに慣れてる慣れていない関係なく、ダメな線の描き方とかダージが普段線画作業で気を付けているポイントなどに絞って解説していきます
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個人的な考え・意見ですので、数ある中の一つとして参考にして下さい
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まずは、ズバンと✖&△な線の描き方についてお話します
上級者なら勢いと手癖を絵柄に変えられる…かもしれませんが、初心者は何度も描き直す羽目になってイライラしてしまうかもしれません
シャシャッと勢いで線を描いちゃうけど、大抵下描き線からズレて何度も描き直しちゃうなぁ…
ズレると気になるんだよね……
残念ながら自分はそこまで勢い任せに描けないので、次の方法を取っています
重線と違うのは一つの分割線の距離が長めなこと
それと個人的にはキレイ過ぎない線がアナログ感を感じれる気がして好みです。
練習を重ね、分割距離を伸ばしてよりキレイに、より速く線を引けるようになると理想的ですね
ペン先の種類やサイズ、何故その仕様にしたのか…線画中に気を付けているポイントも紹介しています!!
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動画BGMはperitune様よりお借りしました
使用ソフトはCLIPSTUDIOPAINT(クリスタ)
線画はデフォルトで入っている不透明水彩
イラストの雰囲気や塗り方によってペン先のサイズも変えていますが、大体0.4~0.6で描くことが多いです
≪ポイント①≫
【今回の場合】
厚塗り風の塗りメインなイラストにしたい
□不透明水彩(塗りにも使う筆)
□ペン先0.4
塗りと同じツールを使って線画が浮かないように、ペン先も細めに目立ち過ぎないようにしている。
線画に使うペン先やペンの太さは塗り方(アニメ塗り・水彩塗り・厚塗り風・厚塗りなど)によって変えている
≪ポイント②≫
一旦強弱を考えずに線を引き、及第点の線が引き終わった後、上から描き加えたり削ったりする
初っ端から強弱を付けるのは難しいので、一旦線を引いてから強調したい部分や線画密集している場所など部分的に描き加えたり消したりすることで線に強弱を付ける。
≪ポイント③≫
常に描きやすい向きで線を引く
右利き左利きや個人の癖によって線が引きやすい引きづらい向きがあります。
それを無視して描きづらい角度で線を引くと、当たり前ですがガタガタ歪んだり思い通りに描けない…ということになります。
せっかくデジタルで描いているのですから、左右反転や回転ツールを駆使して常に自分が描きやすい角度へ変更して描き進めましょう。
≪ポイント④≫
線を描き過ぎない
自分の場合はですが、線を描き過ぎると塗りの時、自由度が減り色を塗りづらく感じてしまうので、基本的には輪郭と内側は輪郭より筆圧を弱めて更に細く描いたりします。
特に髪や服のシワなどは線を描き過ぎないように気を付けています。最悪塗りで邪魔と感じたら部分的に線画を消したりもします。
これに関しては好みも影響します。
アナログ感を出したい場合や髪を一束ずつ精密に描きたいなど、それぞれ好みもあると思いますのでお好みで判断すると良いと思います。
≪ポイント⑤≫
部位ごとにレイヤーを分ける
1枚のレイヤーで描いても全く問題ありませんが、自分は最終的に線色を塗りに合わせて変える為、部位ごとにレイヤー分けしておくと仕上げ作業が楽に感じる為行っています。
しかし分けすぎてもレイヤー管理が面倒なので、3~4枚(顔手・髪・服・アクセサリーや小物)に収めています。
≪ポイント⑥≫
小まめにキャンバスを縮小して全体のバランスを確認する【⇐コレ重要】
特に目や顔のパーツなど細かい部分は拡大して描きがちですが、拡大作業し過ぎて線画完成後、やっとバランスが崩れていることに気づいたりすることがあります…
もうね、萎えますよね…
バランスの崩れは早め早めに気づいた方が修正も楽です。
基本的に拡大し過ぎず作業するのが良いですが、細かい部分は拡大しないと描きづらい時もあります。
そいういった時は、描きながらも小まめに縮小して、バランスを確認しながら作業することをおススメします!!
◆最後に、速度の速い線(勢いのある線)を自分がおススメ出来ない最大の理由について
一番の理由は微妙な凹凸表現が出来ないことです。
特に顔のパーツや関節の多い手、服などシワによる凹凸の多い線は速度の速い線で表現するには非常に難しい。
参考イラストで分かりやすいのは手の部分ですね。
手の外側輪郭線を見て頂ければ分かると思いますが、全く直線の線は無いと思います。
しかもただ曲線なだけでなく、曲線の中にも凹凸が入っています。
速度の速い線でこの表現は流石に難しいかと思います。自分は無理ですね…
勢いのある線に変化を出せるのは割と大き目なカーブが限界です。描けるとしてもストレート気味な髪か、ややふんわり髪程度でしょう。
緻密な顔パーツや、特に輪郭や手足など肉感的に感じさせたい部分を勢いのある線で描いては凹凸に乏しく、硬い線となってしまいます。
こういった理由から、自分はシャッシャカと勢いで線を描かないようにしています。
↓↓完成した線画
最後までありがとうございました!!
次回は肌塗り講座➡coming soon……